発行日:2024年8月1日
定価:1,100円(税込)
● ギフトの新しい幕開け―ギフトショップルポ&ラッピング関連企業取材―
● パーソナルギフトマーケティング
● 便利家電・デジタルガジェットのススメ
● 干支・カレンダー・縁起物・年末年始用品
● トラベルグッズ
● ペット関連市場
コロナ禍が明け、ギフト市場は全体としては回復基調にある。
カジュアルギフト、ソーシャルギフトが伸び、コロナ禍で生まれた新しい生活様式により新しいギフトオケージョンが創出、あるいは伸長している。
奇しくも9月4日(水)~6日(金)に東京ビッグサイトで開催される、日本最大のパーソナルギフトと生活雑貨の見本市である「東京インターナショナル・ギフト・ショー秋2024」は「心を伝える愛の贈り物」をテーマに開催されるが、今、業界に求められているのは、この「心を伝える」というギフトの本質に立ち返ることなのではないだろうか。
今回は、長きにわたってそのサポートをしてきたギフト専業店とギフト特有の文化である「包装」に関わる企業への取材から、新しい時代に心を伝えるための手法を追求した。
贈り物をする際、大事なのはもちろん中身である商品そのものだが、相手を想い選んだラッピングを加えることで、気持ちをより伝えることもできる。
今回はラッピングに注力している3社にラッピング業界の動向と流行、そして各社の取り組みについて話を伺った。
今月号では、パーソナルギフトを広く解釈し、ライフスタイル提案型のショップ、ホールセラー、メーカーとしての商品開発の面から最新の情報をレポートする。
従来、ギフト好適品と呼ばれているものは、必ずしもギフトとしての用途のために開発されたものではない。世に出る製品はセルフユース、すなわち自己使用を目的として開発されたものがほとんどである。そのなから一部、ギフト好適品として評価されるものがあり、それは広く“ギフト”として捉えられてきた。
“生活雑貨”として解釈される製品は、ライフスタイル型の店舗において“主役”であり、同時に個性をアピールすることができるアイテムとしてはギフト好適品とも捉えられている。優れたライフスタイル提案型のショップは「個性を表現するアイテムを買い求める場所」として、ギフトショップの側面も持ち合わせている。
そこで扱われる商品は、昨今、どのように生まれ販売されているのか。
国内の優れたギフトアイテムをインバウンド客に提案する「MARK'STYLE(マークスタイル) 麻布台ヒルズ」、資生堂のパートナーショップとしてサンプル(ギフト)配布によるファンマーケティングを使った販促を行うビューティスタンドプラス、ホールセラーの新たな販売戦略として企画提案を行う売り場を設けたエトワール海渡、究極のセルフギフトでもあるミュージアムグッズの販売店を編集者の視点で運営する小学館の「アートプラザ」、アートとエンタメを掛け合わせたビジネスを展開する「アートボックス」。
これらの事例から、パーソナルギフト、すなわちライフスタイル提案型の店舗運営の様々な形態の新しい姿を探ってみた。
技術革新・進化によって、そしてコロナ禍後の生活様式の変化に対応して、これまでになかった、新しい需要を創造する「便利家電」や「デジタルガジェット」が多数、生まれてきている。また、ブランディングやコンパクト化、あるいは円安や原材料高などの向かい風が吹く中でも「値頃感」のある提案により支持を受けている家電やガジェットも増えてきている。
また9月4日(水)~6日(金)に開催される第98回東京インターナショナル・ギフト・ショー秋2024では使って楽しい、贈られて嬉しい生活家電に焦点を当てた「ギフトにぴったり!生活家電セレクションも実施される。
そうした中で今回は、注目の便利家電やデジタルガジェットを紹介する。
年末年始は、一年の中でも様々なギフトが動くチャンスである。中でも干支関連、カレンダーや縁起物などの需要は、この時期に集中する傾向がある。
今月の特集ではこうした「干支・カレンダー・縁起物」といった、特に年末年始に人気を集めるBtoB商品に注目。それぞれの現状を紹介すると共に、カレンダー・縁起物メーカーである株式会社トーダンの強口邦雄社長に取材し、コラムとしてまとめた。
旅行需要がV字回復している一方、円安や国内外での物価高騰が進行。旅の満足度を高めるために「コスパ(コストパフォーマンス=費用対効果)」や「タイパ(タイムパフォーマンス=時間対効果)」がより重要になっている。さらに、荷物を持ち歩く旅行では、準備・移動・滞在の全てにおいて「スペパ(スペースパフォーマンス=空間対効果)」も見逃せない。節約や“時短”につながり、体力面にも影響を及ぼすからだ。
今回はトラベル用品に定評のあるハンズと有力メーカーのドリテックへの取材から、便利なトラベルグッズのポイントを探る。また9月4日(水)~6日(金)開催の第98回東京インターナショナル・ギフト・ショー秋2024出展社からおすすめの旅グッズを厳選して紹介。来場者や出展社として遠方からギフト・ショーに参加される際にも、参考になれば幸いだ。
2023年度のペット関連総市場規模は前年度比4.5%増の1兆8629億円と予測されている(矢野経済研究所調べ)。ペットの飼育頭数は頭打ち傾向を見せているが、飼い主がペット一頭にかける費用は増加しているというデータもある。
ペットを家族と同じように位置付ける考え方が広がり、ペットが快適に生活し、健康に長生きすることを願う飼い主が増えている。それに伴い、そうしたニーズに応えるため、アパレル、フード、ライフスタイル、ヘルスケア領域などで新たな商品・サービスが生まれている。
各領域で付加価値のあるペット向け商品・サービスを提供する企業を取材し、成長市場としてのペット業界のニーズとシーズを読み解く。