発行日:2025年3月3日
定価:1,100円(税込)
● 日本の良きもの
● ギフト・ショーから見る雑貨ヒット商品開発の秘訣
● 夏の長期化で暑さ対策は売り場の一大テーマに 小売り・メーカーを取材
● 第99回ギフト・ショーレポート
● 第71回PIショー、第6回京都ギフト・ショー告知
円安の中、インバウンドは伸長し、2024年の日本の経常黒字は輸出額が増大し過去最大の29兆2615億円(財務省発表)となった。Made in Japan製品やジャパンブランド商品は特にギフト流通分野でますます注目を集めている。
本特集では、伝統織物産地や地域ブランド、町工場、伝統工芸の記念品提案、そして日本の優れた商品を発掘、販売する企業の取り組みなど、多角的な視点から「日本の良い商品群とそれに携わる事業者たち=日本の良きもの」の現状と可能性を追った。
「東京インターナショナル・ギフト・ショー」は、次回の秋の開催で100回記念を迎える。50年間、会場を舞台におびただしい数の“新製品”が世に出て市場をにぎわしてきた。
栄枯盛衰の激しいギフト、雑貨の業界において、今も昔も商品開発の最前線にいる企業は、どのような歩みをたどり、現在のポジションをキープしているのか。
旧ミドリの時代、新製品コンテストグランプリ受賞の常連だったデザインフィル。終始一貫、アメリカンテイストのジョーク雑貨を展開するロータリー・ヒロ。陶製品を中心にした家庭用品から、インテリア、ユニーク雑貨、玩具などの新分野の市場の開拓に成功したセトクラフト。この三社の現在の商品開発への姿勢から、業界全体がたどった栄光と苦難の歴史の一端を垣間見ることができる。
「夏が暑すぎて、秋を全く感じないまま冬になってしまった」。2024年、そのような感想をお持ちになった読者も多いのではないだろうか。実際暑さを感じる期間は長くなっており、暑さの厳しさも増している。
夏の暑さ対策は生活者にとって避けられないテーマであり、関連市場は雑貨やアパレル、家電、住宅設備などに広がっている。子どもや高齢者、ペットなど細分化したターゲットのニーズに応えた商品も出てきており、野外イベントやアウトドアの復調に伴い、屋外での使用や持ち運びやすさといったキーワードも注目されている。
本特集では、雑貨店などの小売りや、暑さ対策アイテムを手掛ける各種メーカーを取材し、昨今の暑さ対策のトレンドや訴求、売れ筋商品や消費者の声などを伝える。
総出展社数は2728社(同時開催展、海外14の国と地域からの出展342社含む)、来場者数は22万4401人と大盛況となった「第99回東京インターナショナル・ギフト・ショー春2025」について、その概要と注目出展社、コンテスト結果などを速報レポートする。
ギフトシーンの一つであるひな祭りやこどもの日は「節句」である。あらためて節句とはどのような風習なのであろうか考える。ここでは節句の意味や由来について解説すると共に、周辺データを踏まえギフトにおける節句の可能性をみていく。