ビジネスガイド社

月刊ぎふとPREMIUM

月刊ぎふとPREMIUM 2025年8月号 No.671

発行日:2025年8月1日
定価:1,100円(税込)

第100回ギフト・ショー記念特集第2弾 ギフト流通の現在地

ギフトショップルポ近畿編

キダルト消費の盛り上がりで変化する小売店舗

プチギフトで感謝を伝える

ペットビジネスの潮流

農林水産省 SAVOR JAPAN取材

月刊ぎふとPREMIUM 8月号 目次

第100回東京ギフト・ショー記念特集 第2弾「ギフト流通の現在地」

  • 10 PART1 新時代の旗手・続編 企画とアイデアで挑戦。エンタメ文具メーカーNo.1を目指す サンスター文具 代表取締役社長 吉松幸芳氏
  • 13 PART2 地域ルポ 近畿地方(東部三県)
  • 14 変化する冠婚葬祭需要の中で、地域に根ざした信頼関係を維持 ハリカミプレ近江今津店(滋賀県高島市) 
  • 16 無店舗展開でつなぐギフト業のともしび。専門知識と信頼でつなぐ道 フクダギフト(奈良県奈良市) 
  • 18 徹底したコスト削減と企業努力で「安さ」を売りに実店舗とECで展開 奈良ギフト(奈良県斑鳩町)
  • 20「地域のランドマーク」を目指す家具と雑貨の複合型ライフスタイルショップ 塩路家具(和歌山県御坊市) 
  • 22 那智勝浦の町に根ざす、雑貨と喫茶の店づくり compi(和歌山県那智勝浦町)

キダルト消費の盛り上がりで変化する小売店舗

  • 26 イトーヨーカ堂が仕掛けるキャラクターグッズ特化型店舗 トイロマート イトーヨーカ堂 
  • 28 駅構内の好立地に集中出店 ケンエレスタンド ケンエレファント
  • 30 書店の中の絵本グッズコーナー えほんやさんMOE ライブエンタープライズ
  • 32 子どもも、キダルトも、インバウンドも。全方位へ向け展開する ビックカメラ有楽町店
  • 34 キャラクター&トラベルグッズの専門店 キャラトラステーション 東京デリカ 
  • 35 大人に響く雑貨で来店促進を図る靴店 2212浅草 フープディドゥ

「プチギフト」で、感謝の気持ちを伝える

  • 47 ラッピング資材ではなく、ギフトそのものの提案 ATELIER tsutsumu 包む
  • 48 プチギフトをテーマに、ホスピタリティー精神を大切にし、顧客と雑貨の橋渡し役に ヘミングス「CONCIERGE」 
  • 50 ギフト需要にフォーカス、フェイラーの魅力を若年層に伝える LOVERARY BY FEILER フェイラージャパン
  • 52 良いものだけをセットにしてお手土産品をギフトボックスで提供「コンビネーションギフト」 マルキ
  • 54 デジタルギフトのクーポン「プチギフト」で様々な業種のクライアントをつかむ エムディーピー
  • 56 一万もの商品と100年を越す歴史に培われたアセットを活用しギフト提案を図る 富澤商店

「コンパニオンアニマル化」が進むペットビジネスの潮流を探る

  • 82 国内海外の高付加価値ペット用品を日本マーケットへ供給する 新東亜交易
  • 84 愛犬・愛猫の健康と豊かなライフスタイルをサポートする SugaJapan
  • 86 “デザイン性×機能性×安全性”でロングセラー商品を生み出す ダッドウェイペット

主要展示会

  • 64 開催目前 第100回東京インターナショナル・ギフト・ショー秋2025
  • 70 6年ぶり開催の「福岡ギフト・ショー2025」と九州初開催の「福岡PIショー2025」リポート
  • 74 第67回大阪ギフト・ショー2025が9月に大阪で開催迫る
  • 75 第72回インターナショナル プレミアム・インセンティブショー秋2025 会場にて発表の「第11回リテールプロモーションアワード」最終審査会を実施
  • 78 第2回東京インターナショナル・ギフト・ショーinソウル 告知
  • 79 ビジネスガイド社の展示会

カンパニー・協会・話題・イベント・ショップ・調査・商品特集

  • 3 「2025大阪国際ライフスタイルショー/浙江省輸出商品(大阪)交易会」開催
  • 6  農林水産省「SAVOR JAPAN」がグルメショー出展 地域を支え、世界につなげる和食文化の継承と発信で築く好循環
  • 36 トミカ55周年 2030年に向けて年齢軸×地域軸でブランド価値向上を目指す タカラトミー 上席執行役員 ブランドビジネス本部長 竹内俊介氏
  • 40 ペットボトルのキャップの「開けにくさ」を解消 スマホ一体型キャップオープナーは想いがつまったギフトになる 日本クロージャー
  • 42 雑貨の域を超え、販路を広げるオタマトーン キューブ 
  • 43 38ブランドが表現するフランス流「暮らしの美学」 6月に都内で展示会を開催 
  • 44 ギフト・ショーに今年も台湾パビリオンが出展 台湾発の革新的なデザインと高い品質が会場を彩る 
  • 58 干支・カレンダー・縁起物・年末年始用品
  • 62「明日見世」に見る百貨店のDX戦略 大丸松坂屋百貨店 
  • 76【現地取材】マーケットレポート in ソウル 韓国・小売りの最前線Part.1
  • 90 伝統産業とドッグウェアで描く犬の社会進出 loco y tanto
  • 92 服を着ることで、ストーリーが広がるものづくりをしたい 島衣ラボ/プロジェクト・コア 
  • 94「オーソルヴェール軽井沢倶楽部」とPEANUTSのコラボレーション 
  • 95「OMOTENASHI Selection」2025年度第1期、発表

  • 80 エシカルギフト Vol.2 mizuiro/SISIFILLE/necco
  • 96 News & Words 流通市場のキーワード 「オールインワン」に対応
  • 97 ギフトECサイトの処方箋 第138回「EC事業を支える物流業界の変革」 エンファクトリー 取締役 CDO 清水正樹氏
  • 100 雑貨力 ―ギフト雑貨で稼ぐ― 雑貨コンサルタントのアイデアnote「第7回」 富本雅人氏
  • 102「続く」店づくり 第12回「sumao」 碓井美樹氏 
  • 104 売り場の販促のヒント
  • 106  業界関連ニュース
  • 110  次号予告

月刊ぎふとPREMIUM 8月号 記事詳細

第100回ギフト・ショー開催記念特集第2弾

・ギフト流通の現在地 PART1
いよいよ2025年9月3日(水)、4日(木)、5日(金)に第100回東京インターナショナル・ギフト・ショー秋2025が東京ビッグサイトにおいて開催される。

今回は、前号に続き開催記念特集第2弾を展開。「新時代の旗手・続編」として、近年、ヒット商品が相次ぎ、また表彰も相次ぐサンスター文具の吉松社長を取材した。

また、ギフトショップルポでは、近畿地方3県、滋賀県・奈良県・和歌山県のギフトショップを徹底取材。メーカー、そして小売の深掘りからギフト流通業界の現在地とこれからを追求した。

・ギフト流通の現在地 PART2
地域ルポ 近畿地方(東部三県) ギフトを主軸に地域の魅力を発信する、ギフトショップの新たな価値創造

近畿地方は本州中西部に位置し、京都府・大阪府の二府を擁する大都市圏を持つ地域である。難波宮・平城宮・平安宮など、古代より日本の都が置かれた土地であり、現在では政令指定都市である京都市・大阪市・神戸市を中心とする「京阪神大都市圏」を形成している。

大都市圏を複数含む広大な面積を持つ近畿地方を一度の取材ですべて紹介することは難しいため、今回は滋賀県、奈良県、和歌山県の東部三県に絞って紹介する。なお、近畿地方の範囲には様々な分類があるが、東海地方のギフトショップを紹介する際に三重県を含めていたため、本稿では三重県を除外している。

滋賀県は日本最大の湖である琵琶湖を有し、豊かな水資源に恵まれている。近江商人に代表される「商人の国」としての歴史を持ち、京都・大阪へのアクセスにも優れている。
奈良県は日本最古の都を擁し、東大寺や法隆寺など世界遺産が集まる歴史文化の街である。吉野杉を利用した木材製品など製造業も盛んであり、近年は歴史と暮らしが融合する住環境にも注目が集まっている。
和歌山県は紀伊半島南部に位置し、海・山・温泉に恵まれた自然豊かな県である。高野山や熊野古道など古くからの信仰の地を抱え、ミカンや梅干しなど特産物も多い。また白浜温泉や那智の滝など観光資源も豊富である。

こうした特徴を持つ三県のギフトショップは、どのような商売を営んでいるのだろうか。個性豊かな五軒のギフトショップを取材した。

キダルト消費の盛り上がりで変化する小売店舗

小誌では2024年12月号の「キダルト×トイ」を皮切りに、25年5月号で「キダルト×ぬいぐるみ」、6月号で「キダルト×雑貨」、7月号で「キダルト×文具」と特集を展開し、キダルトと関係の深い業界におけるキダルト消費の影響を、主にメーカー側に取材することで追ってきた。

改めて「キダルト」について整理しておく。Kid(子ども)とAdult(大人)の合成語で「子ども心をもった大人」と表現されることが多い。従来子どものものと思われていたもの、代表的なものでは玩具やゲーム、ファンシー雑貨、キャラクターグッズなどを大人になってからも好む人のことを指す。これまでの特集では、キダルト層が増えており、彼らの消費行動によって様々なトレンドが生まれていることを見てきた。たまごっち(1996年発売)やモンチッチ(1974年発売)のリバイバルヒットや「平成女児」の心をつかんだボンボンドロップシールの大ヒットなどは分かりやすい例だろう。

キダルトという新たな消費者層の存在は小売業の現場にも変化をもたらしている。本特集では、小売業界におけるキダルトを取り込むための新業態店や、店舗運営の新たな取り組みについて取材した。

「プチギフト」は、ちょっとした手土産、贈り物で感謝の気持ちを最大限に伝え、販促につなげるアイテム

「プチギフト」とは、フランス語で「小さな贈り物」という意味で、狭義には結婚式や二次会、出産祝いなど、お祝い事の際にゲストに贈る、ささやかなプレゼントのことを指す。

現在、IP、キャラクタービジネスのトップ企業とされる(株)サンリオは、1960年、「みんなが仲良く助け合って幸せに生きていってもらいたい」という願いを込めた「Small Gift Big Smile!」を合言葉に、小さなかわいいギフトを贈り合うソーシャルコミュニケーションビジネスの会社として誕生した。
手土産をはじめとするプチギフト、スモールギフトは、このサンリオのキャッチフレーズのように、「小さな行為で大きな効果を発揮するギフト」のことだ。

今月号では、ラッピング資材ではなく、ギフトそのものを提案する(株)包むの「ATELIER tsutsumu」、プチギフトをテーマに、顧客と雑貨製品の橋渡し役に徹する(株)ヘミングスの「CONCIERGE」(コンシェルジュ)、ギフト需要にフォーカスしたフェイラーの魅力を若年層に伝える「LOVERARY BY FEILER(ラブラリー バイ フェイラー)を開発したフェイラージャパン(株)、良いものだけをセットにして「お手土産品」を高級感のあるギフトボックスで提供する(株)マルキの「コンビネーションギフト」、デジタルギフトのクーポン「プチギフト」で、コンビニを中心とした様々な業種のクライアントをつかむ(株)エムディーピー、100年を越す歴史に培われたアセットを活用しギフト提案を図る(株)富澤商店の事例より、プチギフトを活用したマーケティング活動の最新事例を紹介する。

「コンパニオンアニマル化」が進むペットビジネスの潮流を探る

コンパニオンアニマルという言葉をご存じだろうか。伴侶動物という意味を持ち、人間と動物が、飼い主とペットではなく「家族や友人」として、共に暮らしていくという概念のことをいう。

コンパニオンアニマル化に伴い「かわいい服を着せたい」「人間の食事に近い栄養のあるものを与えたい」というニーズが高まっている。また飼育環境の向上によりペット(犬・猫)の寿命は伸び、ペットの健康に気を使う飼い主が増えている。そういった背景から、ペットメーカー各社はニーズに応えるために様々な商品やサービスを展開している。

今回は犬具、ペットトイ、ペットフード等を扱うペットメーカー3社の取材を通じて、ペット市場の現状と各社の今後の取り組みを追求する。

Ethical gift エシカルギフト Vol.2

「倫理的な」という意味を持つ“エシカル(Ethical)”。近年では「自分にとって得かどうか」だけでなく、人や環境、社会にとって優しい選択をすることがより豊かなライフスタイルとして注目されている。

コロナ禍を経て、SDGs(持続可能な開発目標)への関心が高まり、次の世代へ繋げていく取り組みが広がっている。
ギフト流通業界でも、環境に配慮した素材やフェアトレード、地産地消・地域とのつながりを感じる商品など「エシカル」であることが選ばれる大きなポイントになっている。(株)ビジネスガイド社が主催する見本市においても、そうした商品・サービスが注目を集めている。

本連載では、エシカルな視点を取り入れた商品やサービス、企業の取り組みを紹介していく。

広告掲載社様 2025年8月号

  • 株式会社エトワール海渡
  • 大阪国際ライフスタイルショー
  • otamatone
  • 五洲薬品株式会社
  • 株式会社三喜
  • 浙江省輸出商品(大阪)交易会
  • 台湾貿易センター
  • 株式会社タカラトミー
  • 中国遼寧省輸出商品展示会
  • 株式会社新居田物産
  • 日中経済貿易センター
  • 日本クロージャー
  • 株式会社フクヤマ
  • 株式会社紅屋商店