発行日:2023年12月1日
定価:1,100円(税込)
● “ギフト店舗”勝ち残りの定石
● インバウンド最前線 訪日外国人に本当に売れているものとは
● 大注目!エシカル店舗 エシカルな商品が選ばれる時代
リアル店舗の発信と提案を一挙紹介
● 連続特集 「ウェルネス、80億人のギフト」第2回
いわゆるギフト専業店だけでなく、様々な企業の、様々な業種業態が“ギフト”商品の販売を進めている。新たに参入した企業も少なくなく、また実店舗のみならず、ECでもギフト商品の販売が進み、その競争関係は激化している。
そうした中で、広義における“ギフト”、あるいはギフトとなり得る商材を取り扱う企業が勝ち残っていくために必要なこととは何か。
中国地方5県のギフトショップルポ、今、食のギフトの分野で注目される成城石井のギフトを主軸にした新旗艦店、事業拡大が進む久世福商店、日本の優れたものを紹介する西武池袋の「くらしのギフト」コーナーレポートをお届けする。さらに、3人の有識者にギフト店舗運営における知見を取材し、“ギフト店舗”がお客から支持され、売上・利益を伸ばしていくための「新定石」を紹介する。
インバウンド(訪日外国人旅行)が盛り上がりを見せている。日本政府観光局によると、7月の訪日外客数は232万694人(2019年同月比77.6%)、8月は215万6900人(同85.6%)、9月は218万4300人(同96.1%)とコロナ前水準へと回復。
今回、訪日客が多く訪れる東京都内の雑貨・文具・玩具などを扱う4店舗(キデイランド原宿店、ハンズ新宿店、博品館TOYPARK銀座本店、銀座ロフト)を訪問し、訪日外国人の購買状況について聞いた。各店舗に来店する外国人客の特性、買っている商品とその金額などを聞き、外国人客の購買行動、購買基準についてまとめた。
今後もしばらく続くと思われるインバウンドの波をつかみ、外国人客に売れる商品の仕入れや店舗づくりに生かしていただきたい。
世界的にSDGs(持続的な開発目標)に対しての取り組みが本格化してきている。国連開発計画(UNDP)は、SDGsの達成に向けて、2~3兆ドルの予算を投じるとされており、日本においてもSDGsに取り組んでいる企業の利益率が企業全体の利益率を上回っていること、すなわちSDGsに取り組んでいる企業は利益率が高く、SDGsの取り組みが利益向上に有効であることを様々なデータが示唆している。
小誌ではこれまで数度にわたり、SDGsやサステナブルの取り組みを紹介してきた。今回は特に「店舗」という視点からエシカルな取り組みを進める事例を紹介する。SDGsへの取り組みが企業利益に寄与すると言われるのと同様に、今、エシカルであることが消費者から選ばれる基準の一つになっている。各店舗の取り組みに注目していただきたい。
なお、2024年2月6日(火)~8日(木)に、東京ビッグサイトで開催される第97回東京インターナショナル・ギフト・ショー春2024では、今回も、エコ・サステナブルな商品・サービスを集めた「人・地域・環境」に優しいものづくりを、国内の流通業界に広めていくための商談の場「EthicalStyleFair(エシカルスタイルフェア)」を開催する。こちらも重ねて注目いただきたい。
連続特集、第2回となる今回は「フィットネス」、「マインドフルネス」をトピックとして取り上げながら、「人生100年時代」にできる限り長く元気で幸せに生きる方法、ウェルビーイングを何歳になっても保ち「ウェルエイジング」で生きるにはどうすればよいのかについて考える。
高齢化する日本の市場を支えるシニア消費者像をつかむためにも、参考になれば幸いだ。