発行日:2023年11月1日
定価:1,100円(税込)
● ギフトの魔法
● ウェルネス、80億人のギフト 第一回
● 台湾文博会から見る台湾市場とその魅力
● 大阪・関西万博、百貨店催事の事例から学ぶOEM活用法とは?
ギフトには魔法がある。
ギフト流通の、ビジネスの専門誌としてはあまりそぐわない書き出しかもしれないが、ギフトにはおそらく魔法がある。
今号では、ギフト問屋やギフトショップへの取材、最新のチョイスカタログ、歳暮カタログの分析、三越伊勢丹、そごう・西武の歳暮商戦へのレポートなどから、ギフトの本質とギフトに備わる魔法に迫った。そこからギフトの可能性が見えてきた。
ギフトには新しい可能性がある。少し広くギフトを見ると、グランピングも定着化してきている。公園や空き地などで楽しむ人々が増えている。もちろん行楽地や山や海でのグランピングも人気である。またサウナが注目されている。「心を整える」をキーワードに女子にサウナ人気が高まり、サウナグッズやサウナ飯まで需要が伸びてきている。スポーツクラブや温浴施設ではサウナがある施設が人気となっている。
発想の転換が必要である。同じものでも考え方、捉え方によって結果は変わってくる。コロナの後にはインバウンド需要がくる。お土産が伸びることが予測される。商品開発においてはメイド・イン・ジャパンのお土産需要を意識することが必要となるだろう。
人と人のコミュニケーションがある限り、そこに想いが介在する限り、ギフトはなくならない。取り組み方次第でそのマーケットを伸ばしていくことも勝ち残っていくこともまだまだ可能なはずだ。
21万人以上が来場した前回に続き、2024年2月6日(火)~8日(木)にかけては、第97回東京インターナショナル・ギフト・ショー春2024が「ギフトの魔法で愛を贈り、世界の輪を拡げようPartⅡ」をテーマに開催される。
ギフトにはきっと魔法がある。
健康は性別、世代、国や地域を問わず、すべての人にとって不可欠な「ギフト」である。
近年では身体だけでなく精神面の健康も重視され、その点は「ウェルネス(Wellness)」という表現にも表れている。
本企画では、ライフスタイルや条件が様々な消費者にウェルネス実現の多様な選択肢を発信するため、今月号からの4号にわたって順次テーマを設け、有識者への取材やそのテーマに関連した商品の紹介を行う。
初回の今月号では、「オーガニック美容」と「リラックス」をテーマとし、オーガニックコスメの専門店やCBD(カンナビジオール)の専門家の視点を取材した。
2023年9月26日(火)~10月1日(日)の6日間、台湾文博会が開催された。4つのテーマを基に台北華山1914文化創意産業園区をはじめとする全10カ所で、台湾の伝統や新しく築いた文化である「文化創意」を発信した。
今回はそんな文博会のレポートから見る台湾市場の魅力や、日本館の出展社から学ぶ台湾市場の攻略法などを紹介する。
自社で生産能力を持たない分野の製造を外部に委託する「OEM」という生産方式。生産コストを抑えながら自社製品の拡充を図れることが大きなメリットだ。
2025年の大阪・関西万博を控え、OEM業界は盛り上がりが期待できる。本記事では大阪・関西万博、名鉄百貨店の事例を紹介するとともに、OEM事業を受託している2社を取材した。