日本最大級の消費財見本市 ギフト・ショー 創造と進化の奇跡
なぜギフト・ショーはバイヤーや出展社に人気があるのか?
来場者を魅了する“仕掛け”の秘密
なぜ、ギフト・ショーは日本最大級の消費財の見本市として成功し、成長し、国内外から注目され、多くの人から常に期待される存在であり続けているのか。それを明らかにするのが本書の狙いである。
ギフト・ショーが現在の地位を築き上げることができたのかを、一言でいうならば進化を続けてきたからだ。決して現状に甘んじることなく、常に新しいテーマ性を打ち出してきた。出展社のビジネスに直結し、新しい販路開拓につながる道筋を探り具現化する一方で、会場に足を運ぶ多くの方の期待に応え、利便性を上げてきた。(中略)
主役である出展社が新製品を開発し、半年間の注文を取るための受注会を円滑に進めるために、主催社である私たちは会期中も、会期以外も黒子となって駆けずり廻っている。その内情や舞台裏も本書では明かにしている。(本文より要約)
『日本最大級の消費財見本市 ギフト・ショー 創造と進化の奇跡』
発行年月:2020年10月
四六判並製 本文232頁
定価:1,650円(税込)
著者:株式会社ビジネスガイド社 代表取締役社長 芳賀 信享
目次
序章 ギフト・ショー奇跡の始まり
- 消費財の見本市としては日本一
- 出版事業との相乗効果を図って誕生したギフト・ショー
- 突出した成長性
- 主催者が考えるべきは自社の利益ではなくお客様の利益
- 駐車場問題の解決に向けて
- 館内全体に冷房を行きわたらせよう
- このままでは展示会産業が大打撃を受ける----震災時の決断
- どんな商材もパーソナルギフトになり得る
- 多彩なビジネスマッチングの機会を提供
第1章 ギフト・ショーのブランドが衰えない理由
- 時代の変遷にも色褪せない人気
- ギフト・ショーの人気の鍵を握る5つの要因とは
- ギフト・ショー人気の要因
- 1.時代の半歩先を見据えたテーマ設定
いかにテーマを見定めるか
それはスクランブル交差点から始まった
ギフト・ショーの軸足
"オオカミビジネスマン"に込めた思い
- 2.時宜にかなったカテゴリーやフェアの新設や見直し
「フェア」は独自性を高める切り口
トレンドを見逃さない眼
case1 フラワー&グリーンフェア
case2 香りの商品フェア
イベントから常設フェアへの昇格
フェアは進化し続ける
- 3.商談の場としての高い機能
出展社とバイヤーの商談の場に徹する
来場者の目的は「仕入れ」
ギフト・ショーがなくなれば商機を失う
現場を回り出展社を発掘する
開催時期にこだわりを持つ
マッチング精度を上げる手間を惜しまない
- 4.来場者目線での施設やサービスの充実
来場者の交通手段に配慮する
本物のバイヤーは朝一番のバスでやってくる
流通バイヤー必携の書「バイヤーズガイドブック」
クレーム対応の先頭に立つ
安全対策に万全を期す
スマート物流の導入で出展社コストを軽減
- 5.出展社のレベルを担保する
来場者の期待を裏切らない
第2章 「社会的貢献で顧客の信頼、利益」を守る理念とは
- 不本意だった就職先で開花した才能
- ミッションを達成したのに低評価
- 営業マンの仕事は、人間を評価してもらうこと
- 展示会に足繁く通って、その効力を実感
- トップ営業マンから家業への転身
- 出版社勤務を経て、夫婦でビジネスガイド社設立
- 「ギフトとは何か」の説明から始まった
- ギフトとは人と人とのコミュニケーション
- 見本市を開こう
- 問題続出、クレーム多発
- 第1回ギフト・ショー ----新しい見本市の幕開け
- 出展社からの批判に一歩も引かず
- 舞台はサンシャインシティへ
- 警備会社や販促会社でのアルバイト経験が生きた
- 本格的な国際見本市が開幕
- 海外見本市の視察ツアーを企画
- 海外視察から得たもの
- 米最大手の展示会企業から飛び出した買収話
- 迫りくる国際化の波
- ギフト・ショー、国際見本市になる
- 上海と台湾でギフト・ショーを開催
- サンシャインシティにあふれた来場者
- ギフト市場の主役がパーソナル市場にシフト
- 晴海開催への必然
- 各地で乱立した「ギフト・ショー」
- のれんを守る戦い
- プレミアム・インセンティブショーが生まれた背景
- ニューヨーク視察を機に構想が膨らむ
- 証券マンスピリッツで活路を拓く
- 業者の選定を見直す
- 晴海が抱えていた大きな問題
- 空調設備の問題と知名度の低さ
- 東京ビッグサイトで回遊性を持たせるには
- ギフト・ショーを衰退させるな
- ホームファニシング&デコラティブフェアの役割
- ギフトの地平線の先にたどりついた理想
第3章 ギフト・ショーはこうして作られる
- ギフト・ショーの開催までの流れ
- 初回出展社は審査制
- 出展社の小間位置を決定する
- 会場へのアクセスをどうするか
- 自社ですべてをやるか、業者に任せるか
- 三位一体構造のアドバンテージ
- 2つの事業がファンシーショップ市場を拡大した
- 多彩なパーソナルギフトショップの登場
- 他業種で経験し、培ってきた知見を生かす
第4章 これからのギフト・ショー
- オンライン版ギフト・ショーはあり得るのか
- ビジネスガイド社はアーリーアダプター
- オンラインのプレ商談でリアルの場を補強
- アプリやバイヤーズガイドブックで利便性をアップ
- ITを駆使した来場前後の予習・復習ツール
- クラウドファンディングのMakuakeとの連携
- 出展社との一体感を高めるために
第5章 ギフト・ショーに携わる人々
- ギフト・ショーの伴走者たち
- Ⅰ.日本の展示会産業発展の道標であるために
株式会社 東京ビッグサイト 営業部長 木村 信夫氏
展示会産業の未来につながった3.11後の決断
東京ビッグサイトの描く未来図
展示施設の利用規模ではトップ3
日本の展示会産業に見られる変化
- Ⅱ.ギフト・ショーとともに歩む香りとハーブの開拓者
株式会社 生活の木 代表取締役社長 重永 忠氏
ポプリブームの火付け役
ギフト・ショーでバイヤーがハーブに注目
「香り」がビジネスとして開花
本物のアロマテラピーを普及するために
循環型社会実現のパートナーとして
- Ⅲ. 「夢を与える」仕事だから色褪せない
株式会社 エトワール海渡 専務取締役 石川 和子氏
業界の常識にとらわれない試みで急成長
ギフト・ショーはコミュニケーションの場
心の動きを捉えたテーマがバイヤーを魅了する
心のやりとりがギフトの本質
夢を託し、夢を与え続ける存在